宝石のリカット(再研磨)

キズが入った石をもう一度綺麗に研磨しなおしたり、カットを直したりすることを「リカット」と呼んでいます。

兵庫県のK様からリフォームでお預りしたアメシストは、一度リフォームされたものでしたが、その際に石に擦り傷と欠けが出来ていて、尚且つハートの形が歪んでいました。

ピンキーリングへのリフォームの御依頼でしたが、まずは石の状態からキズ、欠けの報告をさせて頂き、中央の窪みと尖がりの先端が左右にずれていることをお話しました。
ちょうど、その石は、他のところで一度リフォームしたのですが、ハート形が歪で気に入らなかった。というお話でした。
きっと石の形が原因だったんでしょうね。

石の状態をメールでお話しているうちに、リカットのご要望を頂き、承ることになりました。
その際にご確認したのは、リカットの費用と新たに石をご購入する場合の価格の差です。リカットの方が、高くつく内容でした。


しかし、この石そのものをリカットされることを望まれましたので、宝石研磨業者さんに出しました。

再研磨前、画像では分かりにくいですが、ハートの右上にバフによる擦り傷、ファセットエッジ(カットされた面と面の間の線部分)の擦れ、ハート左下先端の欠け。

再研磨後、画像の影が逆さ(安定しなかったので、ひっくり返して撮影)ですが、綺麗になった状態です。

その後、ピンキーリングへ加工しました。

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