欠けてしまったエメラルド

大分県タケオ時計店様からのご依頼です。

以前の枠から石を外そうとして、欠けてしまったエメラルド。
ちょうど斜めの位置が、スゴイ欠け具合で、再び指輪にするのは、石にとっても酷な事だと思いましたが、大切な譲られた石だとのことで、欠けをカバーしつつ、負担をかけないようにデザインを考えました。
大きく欠損したところは斜めの蓋で隠し、反対側の裏の欠けに響かないよう、対角の2点で爪で押さえました。

囲みがあることで、石への負担は随分カバー出来ると思います。

素材価値よりも心理的価値。
目に見えないものの評価は、その人だけのもの。
この石だから大切にしたい。
そんなお気持ちを応援したデザインになりました。

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